次期教皇を決める「コンクラーベ」、5月7日に開始
ローマ(CNN) バチカン(ローマ教皇庁)は、世界のカトリック信者14億人の新たな指導者を選ぶ秘密選挙「コンクラーベ」を5月7日に開始すると発表した。
フランシスコ教皇の葬儀後、枢機卿団が初めて開いた会議を経て、28日に日程が決まった。会議は非公開で行われ、教会の課題やコンクラーベの準備について協議が行われている。
コンクラーベの投票権は80歳未満の枢機卿に限られ、今回の有資格者は135人。ただし、少なくとも1人は欠席を表明している。
5月7日の開始時点で何人が実際に出席するかは未定。バチカンの報道官によると、これまでに180人あまりの枢機卿がローマに到着した。
2005年のベネディクト16世の選出と13年のフランシスコ教皇の選出の過去2回のコンクラーベはいずれも2日間で決着している。
5月7日には投票開始前にミサが執り行われ、枢機卿は礼拝堂へ移動する。そこで守秘の誓いを立て、部外者の退場を意味する「エクストラ・オムネス」の宣告を受け、外部との接触を断つ。新教皇の選出には、参加した枢機卿の3分の2以上の賛成が必要となる。
次期教皇を選ぶ枢機卿の5人に4人はフランシスコ教皇から任命されている。有資格者の135人中108人を占め、コンクラーベの票の80%はフランシスコ教皇が任命した枢機卿によって投じられる計算だ。
12年におよんだ在位でフランシスコ教皇はモンゴルやラオス、パプアニューギニア、マリなど、これまで枢機卿を輩出していなかった国から20人以上を任命した。