スペインとポルトガルの停電、全土で復旧 原因は依然不明、発電機で死者も
停電はスペインとポルトガルのほぼ全土で数時間にわたって続き、28日夜までには大部分で復旧した。
この影響で信号機や街灯、決済端末などが、電池式の機器を除いて全て消え、商店は営業を中止したり現金決済のみの対応を強いられたりした。
交通機関は大きな影響を受け、空の便はスペインとポルトガル全土の空港で欠航となった。
警察は手信号で交通整理を行ったものの、道路ではたちまち渋滞が発生。地下鉄も停止した。
それでも最悪の事態は免れた。スペインの原子力施設は安全な稼働を続けていると発表。病院は両国とも発電機で診療を続けた。
スペインの救急当局は29日、停電中に発電機を使った高齢者3人が、一酸化炭素中毒の疑いで死亡したことを明らかにした。