ロシア海軍艦艇4隻、キューバ寄港 米を牽制か

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フリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」や原潜「カザン」がキューバに寄港した=12日、キューバ首都ハバナ/Adalberto Roque/AFP/Getty Images

フリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」や原潜「カザン」がキューバに寄港した=12日、キューバ首都ハバナ/Adalberto Roque/AFP/Getty Images

(CNN) 原子力潜水艦を含む複数のロシア海軍艦艇が12日、キューバの首都ハバナの港に入った。ウクライナをめぐり米ロ間で緊張が高まっている中での寄港となる。

寄港した艦艇は計4隻。多くの見物人が見守る中、艦隊を率いるフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」に続き、核ミサイルを搭載できる原潜「カザン」、救助船、補給艦が入港した。ゴルシコフはロシア海軍の最新艦の一つ。

ロシア海軍の艦艇がキューバに立ち寄るのは初めてではないが、4隻もの同時寄港は過去最大規模。米当局者によると、カザンには核兵器は搭載されていないと米国はみている。

キューバは米フロリダ州から144キロほどしか離れておらず、今回の寄港は米国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。数週間前に米国は、供与した武器でウクライナがロシア領を攻撃することを認めた。

艦隊のキューバ寄港は5日間にわたる。ロシアの外交筋がCNNに明らかにしたところによると、13日から3日間にわたって毎日4時間、ゴルシコフはキューバ市民の見学を受け入れる。

軍事アナリストらは、ゴルシコフは長距離任務や対潜水艦戦を遂行でき、地対地や地対空のミサイルの搭載が可能とみている。

キューバ寄港に先立ち、ロシア国防省は11日、ゴルシコフなどが大西洋で軍事演習を行ったと発表した。ロシア国営タス通信の報道によると、ゴルシコフとカザンがコンピューターシミュレーションを用いて約600キロ離れた「敵艦」を高精度ミサイルで攻撃する訓練を行った。

米軍は偵察機や艦艇を派遣して一連の軍事演習と艦隊の航行を監視しているという。

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