ロシア領攻撃促さずも戦争の方法はウクライナが決断、米国務長官
(CNN) 米国のブリンケン国務長官は15日、ロシアの侵略に抗戦するウクライナが勝利を握るための支援を続けることに変わりはないものの、ロシア領内への攻撃については奨励してはいないとの米政府の立場を示した。
訪問先のウクライナの首都キーウでクレバ同国外相と共に臨んだ記者会見で述べた。その上で、「この戦争の遂行方法は最終的にウクライナが決めることだ」とも付け加えた。
「この戦争は自由や主権を守り、領土保全を図るためのものだ」とし、「我々はウクライナが成功するために必要な装備品を提供することによって同国を支え続ける」と強調した。
長官はまた、総額20億ドル(約3100億円)の資金を提供する新たな軍事支援も発表。今回の支援は「防衛事業基金」という初めての方式を採用しているとし、三つの柱から成ると指摘。ウクライナへの兵器供与、同国の防衛産業基盤への投資や他国からの兵器調達に使われると説明した。