カナダで大規模な山火事、数千人が避難 煙で大気質悪化
(CNN) カナダ西部で大規模な山火事が発生し、数千人の住民が避難を強いられている。山火事による煙のために大気質が悪化して視界が悪くなり、今後2日ほどは危険な状況が続く見通し。
西部のブリティッシュコロンビア州では11日午後、北東部の住民約3200人に避難命令が出された。隣のアルバータ州でも当局が避難準備を指示している。
カナダ環境・気候変動省は11日、ブリティッシュコロンビア州からオンタリオ州にかけての一帯で、山火事による大気質の悪化や視界不良が予想されるとして注意を呼びかけた。
所によっては一時的に状況が改善されているものの、12日には再び煙が戻ってくると予想。アルバータ州北西部では13~14日にかけて状況の悪化が続く見通し。
山火事のために発生した煙=10日、カナダ・アルバータ州/Alberta Wildfire/Handout/Reuters
サスカチュワン、マニトバ、オンタリオの各州でも、所によって山火事の煙のために大気質が悪化して視界が悪くなる可能性がある。
カナダでは昨年も大規模な山火事が多発して、煙が米国にまで到達していた。
当局は、ぜんそくのような肺疾患や心疾患のある人、高齢者、子ども、妊婦、屋外で働く人にとって、山火事の煙のリスクは特に大きいと指摘。屋外で長時間過ごす場合はマスクを着けるよう呼びかけている。