皆既日食が北米を縦断、4分間の天体ショーに魅了

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北米で皆既日食を観測

(CNN) 太陽が月の陰に完全に隠れる皆既日食が8日、北米を縦断して各地で観測された。

最後に観測されたのはカナダの東端に位置するニューファンドランド島で、時刻は現地時間の午後5時16分だった。

皆既月食は太平洋に面したメキシコ西部のマサトランで始まり、続いて米テキサス州の空が暗くなった。同地はあいにくの曇り空だったが、雲の合間から息をのむような光景を垣間見ることができた。

米航空宇宙局(NASA)によると、皆既日食の経路の中央線に位置する地域では、太陽が完全に隠れた状態が3分半~4分間続いた。

米大陸では南部のテキサス州から北東部のメーン州にかけ、推定3200万人が住む地域を皆既日食が縦断した。

皆既日食の経路から外れた地域でも、太陽の一部が欠けて見える部分日食の現象が起きた。

太陽が真っ暗になった状態が4分間続いたテキサス州フレデリックスバーグでは、集まった人たちから感嘆の声が上がった。月に隠れた太陽が光の輪のように見える金環日食となった瞬間もあった。

皆既日食の経路上に位置するオハイオ州クリーブランドのNASAグレン研究センターには、ビル・ネルソンNASA長官や宇宙飛行士のスティーブ・ボーウェンさん、さらにはスヌーピーなども、全員が日食グラスをかけた姿で集まった。

米国で次に皆既日食が起きるのは、米アラスカ州の2033年3月30日。続いて44年8月22日にノースダコタ州とモンタナ州およびカナダ北部で観測され、45年8月12日には西部のカリフォルニア州から東部のフロリダ州にかけて米大陸南部を横断する。

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