イスラエル、ラファ地上侵攻を延期 イラン対応へ注力か

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パレスチナ人の家族が避難しているガザ南部ラファのテント群/Abed Zagout/Anadolu/Getty Images

パレスチナ人の家族が避難しているガザ南部ラファのテント群/Abed Zagout/Anadolu/Getty Images

(CNN) イスラム組織「ハマス」の最後の軍事拠点があるとしてイスラエルが地上侵攻の準備を進めてきたパレスチナ自治区ガザ地区南端部のラファ市の攻略を延期したことが18日までにわかった。

イスラエルの複数の関係筋がCNNに明らかにした。イスラエルへの大規模な直接攻撃を先に実行したイランへの対応に注力することなどが背景にあるとみられる。

関係筋によると、イスラエル空軍は15日にラファ市の一部地区にビラを空中から散布する予定でもあった。地上侵攻作戦の前段階の作業だったともみられている。

イスラエル政府当局者の1人は、ラファでの地上作戦を実行する方針に変わりはないと説明。ただ、同市からの民間人の退避や地上作戦の時機は現段階ではあいまいな状態にとどまっているとした。

イスラエル軍はコメントの求めに応じていない。

イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスを完全に掃討するためラファでの軍事作戦の必要性をこれまで再三強調。一方で米国などは全面的な地上侵攻に踏み切った場合、民間人に甚大な被害が生じることなどを懸念し、作戦中止を求める圧力をかけている。

ラファには、ガザ各地からの避難民100万人以上が押し寄せている。

イスラエルがイランとの緊張をさらに高める行動に出た場合、イスラエル軍はガザでの作戦遂行に絞っていた軍事戦略や戦力配備の変更を迫られる事態に追い込まれることにもなる。

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