香港議会、「国家安全条例」を全会一致で可決 23日施行へ

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中国と香港の旗を撮影する人=2023年6月29日、香港/SOPA Images/LightRocket/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

中国と香港の旗を撮影する人=2023年6月29日、香港/SOPA Images/LightRocket/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

香港(CNN) 香港立法会(議会)は19日、スパイ活動などを取り締まる「国家安全条例」を全会一致で可決した。

条例案は李家超(ジョン・リー)行政長官の要請により、審議入りからわずか11日間で採決にかけられた。23日に施行される。

香港の民主化デモをきっかけに、治安回復を目的に導入された2020年の「香港国家安全維持法」を補完する内容。国家への反逆やスパイ行為、外国勢力の干渉、国家機密の不法な扱いなど、国家安全保障にかかわる39の罪が新たに加わり、最大で終身刑を科すことが定められた。

国家安全条例の審議を進めた香港立法会=19日/Chen Yongnuo/China News Service/VCG/Getty Images
国家安全条例の審議を進めた香港立法会=19日/Chen Yongnuo/China News Service/VCG/Getty Images

李氏は条例の成立を歓迎し、「われわれは歴史的を任務を完遂して国の信頼に応えた」と宣言した。

一方で専門家らは、条例の文言があいまいで取り締まりの対象が幅広く、刑罰も厳しいことを指摘。

香港がビジネスの中心地としての地位回復に努めるなかで、この条例がビジネス環境の悪化を招く事態を懸念している。

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