マレーシア機行方不明から１０年、米企業が新たな捜索の可能性

（ＣＮＮ） 乗客乗員２３９人を乗せたマレーシア航空３７０便が消息を絶ってから間もなく１０年。マレーシアの運輸相は３日、改めて機体の捜索を行う可能性があることを明らかにした。

同機は２０１４年３月８日、クアラルンプールから北京へ向かう途中で消息が途絶えた。航空史上最大規模の捜索が行われたにもかかわらず、実質的にはほとんど何も発見されず、謎は解けないままになっている。

マレーシアのローク運輸相は１０年の節目の行事で「この謎を解くために全力を尽くす」と表明。「こうした悲劇の再発を防止するために有意義な変更が行われた。しかしこの作業がまだ不完全であることは明確に認識している」と語り、海底探査を手がける米企業オーシャン・インフィニティから改めて、「有望な」捜索の申し出があったと説明した。同社はかつて２度にわたって同機の捜索を試みたが、いずれも成果は出ていなかった。

「運輸省はオーシャン・インフィニティをマレーシアに招き、発見できなければ料金は不要という提案について話し合う用意がある」とローク運輸相は述べ、同社との契約について閣議了承を得るために全力を尽くすと強調。「新たな研究や新技術の採用についてある程度の進展があったことをうれしく思う。今回の捜索で同機が発見されることを期待する」とした。

同機の断片と思われる残骸や確認された残骸は、これまでにインド洋に面したアフリカ大陸の沿岸や島で発見されている。