マレーシア首相、不明機の捜索「継続する」 テレビ番組で明言
(CNN) マレーシアのマハティール首相は3日、5年近く前に消息を絶ったマレーシア航空の旅客機「MH370便 」について、捜索を継続することを約束した。航空史上最大級の謎とされる同機の行方をめぐっては、当局と民間企業がインド洋で捜索を行ったが、いずれも成果をあげられず打ち切っていた。
マハティール首相はオーストラリアのCNN系列局の番組に出演し、「望みがある限り、引き続き機体の命運を明らかにする方法について検討していく」と発言。「(捜索を)継続する意図がある」ことを明確にした。
MH370便は2014年、乗員乗客239人を乗せ、クアラルンプールから北京へ向かう途中で行方不明となった。当初はマレーシア、中国、オーストラリアが捜索に当たったが、約1億5000万ドルの費用を投じたものの機体の発見には至らず、17年1月に打ち切りとなった。
その後、海洋探査を手掛ける米企業「オーシャン・インフィニティ」が捜索を引き継ぎ、インド洋の広大な範囲を90日かけて調べたが、成果のないまま昨年終了していた。
これまで機体に関する手掛かりは、アフリカ東部とその近くの島に打ち上げられた翼の一部の残骸のみ。
地元メディアによれば、マレーシアのローク運輸相は3日、イベントに出席し「捜索の計画や信頼に足る手掛かりが示されれば、我々はそれを検討する用意がある」「仮に(オーシャン・インフィニティの)新たな技術でより効率的な捜索が可能になるとの確信が持てるなら、再開するのにやぶさかではない」と述べた。