ガザに残された最大の病院、イスラエル攻撃で機能不全に

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パレスチナ自治区ガザ地区南部にあるナセル病院が、イスラエル軍の攻撃を受けて機能不全に陥ったという/Abed Zagout/Anadolu Agency/Getty Images

パレスチナ自治区ガザ地区南部にあるナセル病院が、イスラエル軍の攻撃を受けて機能不全に陥ったという/Abed Zagout/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)は、パレスチナ自治区ガザ地区南部のナセル病院がイスラエル軍の攻撃を受けて機能不全に陥ったと発表した。ナセル病院は、ガザ地区で残って機能し続けていた中で最大の病院だった。

WHOのテドロス・アダノム事務局長がX(旧ツイッター)に掲載した声明によると、WHOの職員は16日も17日もナセル病院への立ち入りを許可されず、患者の状況や緊急医療ニーズについては把握できていないという。

「同病院にはまだ200人ほどの患者がいる。少なくとも20人は緊急に別の病院に転院して治療を受ける必要がある。転院は全ての患者にとっての権利だ」とテドロス事務局長は指摘。「対応が遅れれば患者の命が代償になる」として危機感を募らせ、WHO職員を患者と病院への対応に当たらせるべきだと訴えた。

イスラエル軍は、人質がナセル病院で拘束されていたことを裏付ける確かな証拠があると主張しているが、その証拠の内容は明らかにしていない。

ナセル病院は燃料や酸素や医療物資が不足して深刻な状況に陥っていた。15日に始まったイスラエル軍の攻撃を前に、病院に身を寄せていた何百人もの民間人が、イスラエル軍によって強制的に退去させられていた。

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