ガザ交戦で医療施設の84%に被害、学校は79% UNRWA

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イスラエル軍が侵入したシファ病院を調べるパレスチナの人々=2023年11月、パレスチナ自治区ガザ地区/Abed Sabah/Reuters

イスラエル軍が侵入したシファ病院を調べるパレスチナの人々=2023年11月、パレスチナ自治区ガザ地区/Abed Sabah/Reuters

(CNN) 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は18日までに、パレスチナ自治区ガザ地区で昨年10月7日から始まった戦闘でガザにある医療関連施設の84%が何らかの被害を被ったと報告した。

1カ所の医療施設を含む民間インフラの損傷の程度を示す動画などもSNS上で公開。医療施設に加え、民間インフラの70%超が破壊されたり、深刻な損壊を受けたりしたとし、「安全な場所はどこにもない」と断言した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)は15日に、ガザでの軍事衝突が地区内の学校や上下水道施設に及ぼした被害を詳述する報告書を公表。損傷を受けた学校は総数の79%に当たる約392校とし、重大な被害を受けたり、破壊されたりした学校は141校と伝えた。

ガザ内にある全ての学校のうちの92%が戦闘で居場所を失った住民らの施設として使われているとも指摘した。

地下水をくみ上げる井戸は全土の284カ所にあるが、機能しているのは17%のみとも明かした。39カ所で破壊され、93カ所では中程度あるいは深刻な被害を受けたとした。

イスラエル軍はこれまで、攻撃の標的を選ぶ場合、民間インフラを意図的に狙わないよう十分な配慮をしていると主張している。

ガザではUNRWAとイスラエルとの関係が最近きしんでおり、イスラエルは10月7日のイスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの大規模奇襲に複数のUNRWA職員が関与していたとの疑惑も突きつけた。これを受け関連調査が実施される間の措置として主要な諸国が同機関への活動資金の拠出停止を発表する事態にもなっている。

「人道危機」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]