エジプト、ガザ境界に幅3キロ超の緩衝地帯と壁建設 衛星画像で判明
(CNN) エジプトがパレスチナ自治区ガザ地区南部との境界に巨大な緩衝地帯と壁を建設していることが、新たな衛星画像から明らかになった。ガザ地区最南端のラファにはガザ住民の半数超が避難しており、イスラエルが予定している地上攻勢への懸念が高まっている。
衛星画像は米マクサー・テクノロジーズが過去5日間に撮影したもので、ガザとの境界と道路に挟まれたエジプトの土地がブルドーザーで整地されている。
建設中の緩衝地帯はガザ境界の端から地中海まで伸びている。完成した場合、エジプトとラファの境界にある検問所がそっくり含まれることになる。
ラファとの境界では、複数のクレーンが壁を積み上げている様子が見える。
CNNが確認した追加の衛星画像によれば、ブルドーザーが現地に到着したのは今月3日。最初の掘削作業が始まったのは6日だった。
掘削作業はここ5日間で大幅に増加している。
シナイ人権財団が公開した動画にも、壁建設の様子が映っている。壁の高さは5メートルに上るという。
シナイ人権財団は活動家や研究者、ジャーナリストらでつくる非政府人権団体。地元の二つの請負業者が同財団に語ったところによると、工事はエジプト軍から委託されたという。
CNNは緩衝地帯や壁の建設に関してエジプト政府にコメントを求めている。
建設作業は既に劣悪なガザの人道状況が一層悪化する懸念が強まる中で始まった。数千人が死亡したり、大勢のパレスチナ人がエジプトとの境界へ向け避難したりする事態が懸念されている。
特に注視されているのが緩衝地帯沿いに位置するラファの状況だ。ラファでは150万人近いパレスチナ人が巨大なテント村に身を寄せている。
国際的に自制を求める声が出ているものの、イスラエルのネタニヤフ首相はラファをハマスの「最後のとりで」と評し、軍による地上攻勢を実施する方針を改めて表明した。