反戦の元下院議員、立候補認められず ロシア大統領選

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ロシア選管から大統領選への立候補を認められなかったボリス・ナジェージュジン氏/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

ロシア選管から大統領選への立候補を認められなかったボリス・ナジェージュジン氏/Natalia Kolesnikova/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアの首都モスクワの中央選挙管理委員会は8日、来月行われる大統領選への立候補に必要な数の署名を提出した反戦を掲げる「市民イニシアチブ」党の元下院議員、ボリス・ナジェージュジン氏の立候補は認められないとの判断を下した。

中央選管は候補の資格審査と候補者登録を行う。同選管によると、ナジェージュジン氏が集めた有効な署名は9万5587人分で、立候補に必要な10万人分を下回ったという。

選管の作業グループが署名を検証し、署名の15%超が無効なもので、候補者登録で許容される5%を超えていると指摘した。

ナジェージュジン氏は「数十万人が実際に署名したのは間違いない」と述べ、選管の判断は不服だとして最高裁に訴える考えを示した。また選管の規定についても異議を唱えた。

だが今回の選管の判断は、多くの反戦活動家と同じようにナジェージュジン氏が政治の舞台から追いやられることを示している。ロシアの大統領選については、外国の政府などは形式的なものとみている。

ナジェージュジン氏は反戦を掲げ、プーチン大統領の政策に公然と異議を唱えており、ウクライナ侵攻に反対する唯一の大統領候補と自らを位置付けていた。

ナジェージュジン氏の立候補に必要な署名については、国内だけでなくロンドンからパリ、旧ソ連構成国ジョージアの首都トビリシまで、各地でボランティアが在外ロシア人の署名を集めた。

選管の判断について、大統領府のペスコフ報道官は8日、「中央選管から聞いたのは、無効な署名が多かったということだ。従って、重要な基準が満たされていない」と述べた。

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