ベネズエラとガイアナの首脳、武力行使避ける方針で合意 領土問題巡り

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領土問題で揺れるベネズエラのマドゥロ大統領(右)とガイアナのアリ大統領が会談/Miraflores Palace/Reuters

領土問題で揺れるベネズエラのマドゥロ大統領(右)とガイアナのアリ大統領が会談/Miraflores Palace/Reuters

(CNN) 南米ベネズエラとガイアナの首脳は14日、石油資源が豊富な後者の地域を巡る論争で、互いに対して武力を行使しない方針を明らかにした。その上で、合同委員会を創設し、領土問題の解決に当たることで合意した。

ただ当該の「エセキボ地域」に対する両国の立ち位置は首脳同士の会合後も完全に対立したままとなっている。会合はカリブ海の島国セントビンセント・グレナディーンで、1日かけて開催された。

会合の締めくくりに出された共同宣言では、論争は国際司法裁判所によって解決されるべきとするガイアナの見解と、論争に対する同裁判所の管轄権を認めないとするベネズエラの立場がどちらも支持された。

ガイアナの領土の3分の2を占めるエセキボ地域を巡っては、最近になって緊張が高まっている。きっかけはベネズエラが実施した国民投票で、領有に対する賛成が圧倒的多数に上ったことだった。ガイアナはこうした動きを併合に向けた手順と見なし、自国の「存在に関わる」脅威だとしている。

会合で言及された合同委員会には両国の外相と専門スタッフが参加。「双方の合意に基づき問題に取り組む」と共に、更新情報を3カ月以内に発表する意向だという。

両国は今後、ブラジルで再度会合を開くことでも合意した。

会合の様子を捉えた動画には握手を交わすベネズエラのマドゥロ大統領とガイアナのアリ大統領が映っている。

マドゥロ氏は後に、共同宣言の写しをX(旧ツイッター)で共有。「素晴らしい対話の日」と書き込んだ。

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