ガザ最後の製粉所、数日内に操業停止の可能性 燃料不足で

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パレスチナ自治区ガザ地区にある製粉所「サラム・ミルズ」=2022年5月18日/Ibraheem Abu Mustafa/Reuters

パレスチナ自治区ガザ地区にある製粉所「サラム・ミルズ」=2022年5月18日/Ibraheem Abu Mustafa/Reuters

(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区で最大手の製粉所「サラム・ミルズ」の広報担当は14日、CNNの取材に対し、「深刻な危機」を目撃しており、電力や燃料が不足しているため、25%の能力で操業していると明らかにした。

サラム・ミルズは、ガザ南部の5カ所の製粉所のうち唯一稼働している製粉所。イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘が始まる前には、1日あたり小麦480トンもしくは小麦粉300トンを生産する能力があったが、現在は1日あたり75トンに制限されているという。広報担当は、数日中に燃料が入手できなければ、生産が止まると警告した。

広報担当は、220万人の小麦粉を生産することはできないと述べ、国際社会と人道支援組織に対して、迅速な介入と解決策の発見を求めた。

CNNが入手した動画には、何百人もの人々が小麦粉を求めて製粉所の外に立っている様子が捉えられている。人々が叫び声をあげながら小麦粉を求め、泣いている女性が家族に食料を届けたいと必死に訴えている様子が見える。広報担当によれば、イスラエル軍による空爆のために、ガザにあるパン販売店の90%が閉店している。

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