ワグネルがポーランド東部を攻撃なら防衛支援、ドイツ政府

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米国でオースティン国防長官との会談中に発言するドイツのピストリウス国防相/Anna Moneymaker/Getty Images

米国でオースティン国防長官との会談中に発言するドイツのピストリウス国防相/Anna Moneymaker/Getty Images

(CNN) ドイツのピストリウス国防相は27日までに、ベラルーシに大挙移動したとされるロシアの民間軍事企業「ワグネル」の戦闘員が、仮に北大西洋条約機構(NATO)の同じ一員であるポーランドを攻撃した際には同国の防衛を支援する考えを示した。

訪問先のチェコの首都プラハでの記者会見で述べた。ポーランドは東部でベラルーシと国境を接する。ウクライナの北部の隣国でもあるベラルーシはウクライナ侵略ではロシアに肩入れしている。

ピストリウス氏はベラルーシに集まるワグネル戦闘員が対ポーランド国境沿いで攻撃を仕掛け得る懸念を問う質問に、「我々は一体。ポーランドの友人たちが助力を必要とし、最悪の事態ともなれば支援を提供する」と断言した。

両国は攻撃が起きる事態に「準備」していることをきっぱりと表明するともした。

ワグネル戦闘員はロシアでの先月の武装反乱が失敗した後、ベラルーシに移動。創始者のプリゴジン氏らしい人物が同国でワグネル戦闘員を迎える動画も最近表面化していた。

ベラルーシ国防省は先に、対ポーランド国境でベラルーシ軍とワグネル部隊が共同軍事訓練を実施するとも発表していた。

この中で国営のポーランド通信(PAP)は、国家安全保障委員会の責任者の発言を引用し、同国軍の部隊編成の重点を西部から東部へ移す方針を報道。ベラルーシ内のワグネルの存在がもたらす潜在的な脅威をブワシュチャク国防相が認めた後の決定とした。

ポーランドに関してロシアのプーチン大統領は、ウクライナの戦争に「直接の関与」を企てているなどと発言しているが、根拠は示していない。ウクライナやベラルーシの一部の領土を奪う狙いがあるとも主張している。

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