世界のプラスチック汚染、2040年までに80%削減可能 国連環境計画が道筋示す

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プラスチック廃棄物であふれた海岸=4月19日、フィリピンマニラ首都圏パラニャーケのフリーダム島/Ezra Acayan/Getty Images

プラスチック廃棄物であふれた海岸=4月19日、フィリピンマニラ首都圏パラニャーケのフリーダム島/Ezra Acayan/Getty Images

(CNN) 国連環境計画(UNEP)は世界のプラスチックごみに関する報告書を発表し、各国が対策を講じれば、20年足らずでプラスチック汚染を80%削減できる可能性があると予測した。

プラスチック汚染は北極から海洋、大気に至るまで、世界の至る場所に影響を及ぼしている。

過去数十年でプラスチックの生産量は急増し、ごみ処理システムが追い付かなくなっている。2021年に世界で発生した使い捨てプラスチックごみは1億3900万トンに上る。

もしも行動を起こさなければ、世界のプラスチック生産量は60年までに3倍に増える見通しだ。

UNEPはプラスチック汚染の大幅な削減を目指し、各国の政府や企業が取るべき道筋を示す目的で報告書をまとめた。主に再利用、リサイクル、代替素材という3戦略に重点を絞っている。

最も大きな効果が期待できるのはプラスチックの再利用だと報告書は指摘し、詰め替えボトル、プラスチック製品の返却を促すデポジットプログラム、容器の引き取りプログラムといった対策を推進するよう提言した。こうした対策によって最も「強力な市場シフト」を引き起こすことで、40年までにプラスチック汚染を30%削減できるとしている。

報告書によると、プラスチック汚染はリサイクル量を増すことでさらに20%削減できる可能性がある。世界でリサイクルされているプラスチックは年間9%前後にとどまり、残りは埋め立られたり焼却処分されたりしている。

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