ロシア外相が議長の「国際平和」会合、西側から非難噴出 国連安保理

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ロシアが今月1日に議長国に就任したことを受け、複数の外交官が「エイプリルフールの冗談」と形容していた/Timothy A. Clary/AFP/Getty Images

ロシアが今月1日に議長国に就任したことを受け、複数の外交官が「エイプリルフールの冗談」と形容していた/Timothy A. Clary/AFP/Getty Images

会合の冒頭、ラブロフ外相の隣に着席した国連のグテーレス事務総長もロシアに矛先を向け、「国連憲章と国際法に違反するロシアのウクライナ侵略は、同国と国民に多大な苦しみと惨状を引き起こし、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に端を発する世界経済の混乱に拍車をかけている」と強調した。

ロシアのウクライナ侵攻以来、ロシアはほとんどの国際会議から締め出されている。しかし国連安保理は理事国15カ国がアルファベット順に交代で議長を務めており、ロシアは今月1日に議長国に就任。複数の外交官が「エイプリルフールの冗談」と形容していた。

会合に先立ち、欧州連合(EU)諸国は共同声明を発表し、ロシアのウクライナでの行為とラブロフ外相の安保理会合出席を批判した。

一方、ラブロフ外相は冒頭の発言で、「米国とその同盟国」が「外交を放棄している」と非難。ウクライナ政府を「ナチ・キエフ」政権と呼んでウクライナ侵攻を正当化し、ロシアが一方的に併合したクリミア半島については、「同地で住民投票が実施された」にもかかわらず、西側諸国がクリミアをロシアの領土として認めていないと批判した。

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