地下の階段井戸に転落、３５人死亡　インド寺院

インド・ニューデリー（ＣＮＮ） インド中部マディヤプラデシュ州にあるヒンドゥー教の寺院で３０日、階段井戸の覆いが崩落して人々が転落する事故が発生し、地元当局者によると、少なくとも３５人が死亡した。

事故は同州インドールの寺院で発生。州首相によると、階段井戸の覆いが重さに耐えきれず崩落した。

マディヤプラデシュ州の内相は当初、１９人が救出されたものの救出後に２人が死亡したと述べ、救助活動を支援する目的で排水が行われていると明らかにしていた。階段井戸とは、水面まで降りる階段のある大型井戸や貯水池のことを言う。

地元当局高官は３０日夜、記者団に対し、３５人の遺体が収容されたと説明。依然として１人が行方不明で、１６人が負傷したと述べた。

現場には多くの泥がたまっている状況で、泥の排出が完了次第、捜索を再開するという。救助活動には軍や連邦・州の災害対応チームが参加している。

救出活動の様子を捉えた動画や画像には、地面に大きな穴が開き、人々がはしごを上ったり当局がロープを垂らしたりしている様子が見える。

３０日はラーマ王子の誕生を祝うヒンドゥー教の祭り「ラーマ・ナバミ」の日に当たり、寺院を訪れた信者が宗教的な歌を披露することが多い。