イスラエルの極右閣僚、「パレスチナ人は存在せず」と発言

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パレスチナを巡る発言が物議を醸しているイスラエルのスモトリッチ財務相/Gil Cohen-Magen/AFP/Getty Images

パレスチナを巡る発言が物議を醸しているイスラエルのスモトリッチ財務相/Gil Cohen-Magen/AFP/Getty Images

エルサレム(CNN) イスラエルの極右派閣僚のスモトリッチ財務相が23日までに、「パレスチナ人やその国家は存在しない」などと物議を醸す発言をしたことがわかった。

パリで開かれた会合の演説で述べた。パレスチナ国家案はイスラエル建国につながったシオニスト運動に対応して過去1世紀の間に創案されたものと主張。「パレスチナ人の言語、通貨、歴史や文化もない。何もない」と断じた。

米国家安全保障会議のカービー戦略広報担当調整官は「中東の緊張緩和に資さない」と同財務相の今回の言動を批判。パレスチナ自治政府議長府は「人種差別的な言動」とし「歴史を歪曲(わいきょく)する試み」と指弾した。

スモトリッチ財務相は数週間前にもヨルダン川西岸にあるパレスチナの町の「消滅」を求め、波紋を呼んでいた。同町でイスラエル人2人が射殺され、入植者が報復行動を起こす中で飛び出した発言で、財務相はその後、謝罪していた。

スモトリッチ氏が演説したパリの会合の演壇に掲げられたイスラエルの領土を拡大した地図にヨルダン政府が反発し、イスラエル大使を呼び出して抗議する余波もあった。この地図には、ヨルダン川西岸、ガザ地区に加え、ヨルダンの領土の大半が含まれてもいた。

ロイター通信によると、財務相の報道担当者は地図は会合の主催元が「飾り」として演出したもので、財務相は単にゲストの立場だったと説明したという。

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