戦禍の痕跡まざまざと、衛星画像の対比で 激戦地ソレダル

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昨年8月1日のソレダル南部の衛星画像。学校などの建物が写っている/Maxar Technologies/Reuters

昨年8月1日のソレダル南部の衛星画像。学校などの建物が写っている/Maxar Technologies/Reuters

(CNN) ウクライナ東部ドネツク州の戦況の行方を占うとされる激戦が続くソレダル町が昨年夏以降の交戦で「廃墟」の状態になったことをまざまざと示す衛星画像がこのほど公開された。

ロシアの民間軍事企業「ワグネル」は同町の完全掌握を最近主張したが、ウクライナ側はこれを否定し、今なお激戦が起きていると反論。ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、ロシア軍は猛攻を仕掛けているがさらなる戦いが依然残っていることを認めた。

今回の衛星画像は米宇宙企業「マクサー・テクノロジーズ」が撮影したもので、昨年8月1日と今月10日に同一の場所をとらえて対比させた。ソレダル南部にある学校や建物、アパート棟や民家が破壊されたことが鮮明に確認できる内容となっている。

ロシアが併合を一方的に宣言したドネツク州ソレダルの攻略を求める背景には、ロシア軍がウクライナ侵攻で昨年7月初旬以降、誇示すべき戦果がないことがある。北東部ハルキウ、南部ヘルソン両州では撤退を強いられる痛手も被っていた。

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