IAEA、新たに4原発で現地支援を提供 23日の電源遮断受け

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(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は24日のビデオ声明で、ウクライナからの要請を受け、同国の4つの原子力発電所で新たに現地支援を開始したと明らかにした。

新たに支援対象となるのはリウネとフメリニツキー、南ウクライナ、チェルノブイリの4原発。IAEAの専門家は9月以降、ロシア軍に占拠されている欧州最大のザポリージャ原発で現地支援を提供している。

グロッシ氏によると、ロシアによるエネルギーインフラ攻撃後、ウクライナで稼働中のザポリージャ、リウネ、南ウクライナ、フメリニツキーの4原発は送電網から切り離され、安全確保に必要な電力を非常用ディーゼル発電機に頼らざるを得ない状況に陥った。

グロッシ氏は「このような状況は前例がなく、数カ月前には想像もできなかった。深く憂慮すべき事態だ」と説明。核事故の防止に全力を尽くす必要があるとの認識を示した。

国営原子力企業エネルゴアトムのトップ、ペトロ・コティン氏は23日に起きた4原発の同時遮断について、ここ40年で初めての事態だと指摘。遮断は予防措置であり、24日夜には再接続される見込みだとした。

世界原子力協会によると、ウクライナは原子力発電への依存度が高い。ロシアによる本格侵攻が2月に始まる前には、4つの原発にある15基の原子炉で国内の電気の約半分をまかなっていた。

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