ロシア、移民対応方針を変更へ 安全上のリスク理由に
(CNN) ロシア国家安全保障会議のパトルシェフ書記は19日、ロシアの移民受け入れ方針の考え方を年末までに変更すると述べた。
パトルシェフ氏は、国家安全保障上の課題や脅威を念頭に、移民分野における当局の優先課題を明確にする必要があるとの考えを示した。
パトルシェフ氏は「法執行機関や特殊機関は、テロ行為や他の犯罪実行のため移民の経路を使う国際テロ組織及び過激派のメンバーを特定する任務がある」と語った。
同氏によると、この数年でウクライナ東部や南東部のドンバス地方の住民約500万人がロシアに移動した。この地方で安全な状況が確保されれば、「永住の地への帰還に向けて、国が包括的な支援を提供する」という。
プーチン大統領は同日、安全保障会議のメンバーに移民方針の変更を求めた。「ロシア社会の安定した発展のため、国家安全保障上極めて敏感な分野になる」との認識を示した上で「新たな世界的、地域的問題が出現し、我々はこうした変化に素早く効果的に対応する必要がある」と発言した。