ブラジル大統領選、決選投票へ いずれの候補も得票50%に届かず

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現職のボルソナーロ大統領(左)とルラ元大統領。両候補が決選投票に進んだ/Getty Images

現職のボルソナーロ大統領(左)とルラ元大統領。両候補が決選投票に進んだ/Getty Images

ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジルで2日に投開票が行われた大統領選挙は、いずれの候補も得票が50%に届かず、10月30日に決選投票が行われることになった。

選挙管理を統括する高等選挙裁判所によると、得票率は2日夕、開票率99%超の時点で、左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ元大統領(76)が得票率48.4%と、現職のジャイル・ボルソナーロ大統領(67)の同43.2%をリードしている。

30日の決選投票はルラ氏とボルソナーロ氏の一騎打ちとなる。

選挙戦は互いに非難の応酬となり、ルラ、ボルソナーロ両候補の支持者の間で暴動が相次いだ。

投票所前には長い行列ができ、9月29日に発表された世論調査では既に有権者の85%が心を決めたと答えていた。

ボルソナーロ氏は保守系の自由党の候補として再選を目指す。「熱帯のトランプ」とも呼ばれる同氏はキリスト教の有力指導者層の支持を集め、世論の分断を引き起こす人物でもある。ボルソナーロ政権によるアマゾンの大規模開発支持は記録的な森林破壊につながった。

一方、ルラ氏は選挙戦を通じて過去の実績を強調してきた。福祉政策を通じて何百万もの国民を極端な貧困から脱出させた功績が評価され、2011年に退任した時点で支持率は90%に達していた。

17年には国営石油会社ペトロブラスが絡む汚職やマネーロンダリング(資金洗浄)の罪で有罪判決を受けて服役したが、21年3月の最高裁判決によって有罪判決が無効とされ、6度目の大統領選立候補が実現した。

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