ザポリージャ原発、タービン室にロシア軍車両 動画浮上

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ザポリージャ原発の原子炉につながるタービン室の中に停車するロシアの軍用車両/From Telegram

ザポリージャ原発の原子炉につながるタービン室の中に停車するロシアの軍用車両/From Telegram

(CNN) ロシア軍に占拠されたウクライナのザポリージャ原子力発電所で、原子炉につながるタービン室の内部にいるロシア軍の車両をとらえた動画がインターネット上で浮上した。同原発では砲撃の激化から核災害を懸念する声が強まっている。

CNNは撮影場所を突き止め、動画が本物であることを確認した。動画がSNS上に出回り始めたのは18日。撮影日時は分かっていない。

映像は原発の西側に位置する6つのタービン室の一つを捉えたもの。各タービン室は原子炉のある大型の建物につながっている。

車両はロシアの標準的な軍用トラックとみられ、1階フロアの西端、原子炉から130メートルあまりの位置に駐車している。

動画に映っているのは少なくとも5台で、そのうち1台には戦争への支持を示す「Z」のマークがはっきり描かれている。付近にはテントのような構造物が少なくとも2つあり、軍用車の近くにある多数のパレットも見える。

パレットやテントに似た構造物がロシア軍のものなのか、原発の運用に関連しているのか動画からは不明。

ロシア政府は以前、原発内にある唯一の軍装備品は警備に関係するものだと述べていた。ロシア国防省は18日、衛星画像を見れば「兵器、とくに大型兵器は発電所の敷地内に置かれていないことが分かる」と主張した。

ウクライナとロシアは互いに相手側がザポリージャ原発などで核テロの脅しを仕掛けていると非難している。

ウクライナ政府はロシアがザポリージャ原発の敷地内に大型兵器を保管し、原発を盾に攻撃を仕掛けていると批判。ウクライナ側が反撃すれば原子炉に着弾する危険を冒すことになるのを承知の上での行動だと指摘している。一方、ロシアはウクライナ軍が原発を攻撃目標にしていると主張している。

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