マリウポリ市内や周辺に収容施設、市民をロシアへ強制移送か

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(CNN) ウクライナ南東部マリウポリの市長室によると、ロシア軍は同市内や近郊の4カ所に「選別キャンプ」と呼ばれる収容施設を設置し、市民らを強制的にロシアへ移送しているとみられる。

米国のカーペンター駐欧州安保協力機構(OSCE)が国務省での記者会見で、CNN記者の質問に答えて語った。

カーペンター氏は「これは当然ながら国際人道法に違反する。市民がウクライナから強制的にロシアへ送られているとしたら戦争犯罪にあたる」と主張した。

CNNが先月実施した調査で、マリウポリの市民らがウクライナ東部の親ロシア派支配地域「ドネツク人民共和国」の村ベジメンネの「選別キャンプ」に集められ、そこから強制的にロシアへ移送されていることが判明していた。

ウクライナ政府やマリウポリ市の当局者によると、ロシアの侵攻が始まってからこれまでに「ドネツク人民共和国」やロシアへ強制連行されたウクライナ市民は数万人に上っているという。

カーペンター氏はさらに、ウクライナ南部や東部に同様の施設が複数あるとの見方を示し、OSCEが調査を続けていると述べた。

強制収容の報告から「過去の恐ろしい記憶」がよみがえるとも語り、国際社会に緊迫感ある行動を呼び掛けた。

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