インドとパキスタンに異常な熱波、「人間の生存可能性の限界試す」と専門家

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猛暑の中を歩く男性=4月30日、インド・ニューデリー/Raj K Raj/Hindustan Times/Getty Images

猛暑の中を歩く男性=4月30日、インド・ニューデリー/Raj K Raj/Hindustan Times/Getty Images

デリー(CNN) インドとパキスタンが記録的な猛暑に見舞われている。気候危機の影響を大きく受ける両国は、何百万もの命が危険にさらされかねないと専門家は警鐘を鳴らしている。

インド気象庁によると、同国北西部と中部では、4月の平均最高気温が122年の観測史上、最高を記録。北西部で35.9度、中部で37.78度に達した。

CNNの気象専門家によると、首都ニューデリーの4月の平均気温は平年を3度上回り、40度を超える日が7日間続いた。熱波の影響で学校が休校になったり、作物に被害が出たり、エネルギー供給が逼迫(ひっぱく)したりした州もあり、当局は屋内にとどまって水分を補給するよう住民に促した。

隣国パキスタンも熱波に襲われ、同国気象庁によると、南東部シンド州のジャコババードとシビでは4月29日の最高気温が47度に達した。北半球の都市でこの日に観測された気温としては史上最高だった。

水路で涼を取る人々=4月29日、パキスタン・ラホール/ARIF ALI/AFP/Getty Images
水路で涼を取る人々=4月29日、パキスタン・ラホール/ARIF ALI/AFP/Getty Images

インドの暑さは今週には和らぐ見通し。しかし気候危機の影響で熱波は今後、さらに頻度が増して長期化すると専門家は予想、インドとパキスタンで10億人以上が影響を受けると推測している。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、インドは特に気候危機の影響が大きい。IPCCの専門家チャンドニ・シン氏は「今回の熱波は前代未聞」と述べ、「激しさにも、到来時期にも、持続期間にも変化がみられる。専門家の予想通りだ。健康に対して連鎖的な影響が及ぶだろう」と指摘。「今回の熱波は人間の生存可能性の限界を試している」と語った。

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