ウクライナ避難民約50万人に精神衛生の手当て必要、WHO

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ポーランドのワルシャワにあるウクライナ避難民のための受け入れセンター/Hesther Ng/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

ポーランドのワルシャワにあるウクライナ避難民のための受け入れセンター/Hesther Ng/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)は24日までに、隣国ポーランドへ逃れたウクライナの避難民約50万人が精神衛生上の障害にかかわる手当てを必要とし、推定3万人は深刻な状態を抱えていると報告した。

ポーランド内で活動するWHOの担当責任者が明らかにした。これらの人数はウクライナでの交戦を受けた精神衛生状態の評価に基づいている。

ウクライナからの避難民が受け入れ施設で訴えているほかの健康上の主な問題では、発熱、下痢、低体温症、上気道感染症や心不全などが含まれる。

一方、WHOのテドロス事務局長は23日、ロシアによる侵攻開始後、攻撃を受けたウクライナ内の医療関連施設はこれまで64件に達したことを確認したと述べた。ほかの攻撃の事例も確かめている最中にあるとした。

医療態勢、関連施設や医療従事者は攻撃の標的ではないし、そうなるべきでもないと強調した。

また、WHOの緊急対応の責任者であるマイク・ライアン博士はウクライナの国内避難民に関連して、居住先を失った世帯の32%には慢性的な病状を持ち、約20%には身体障害を抱える家族が含まれていると説明した。国内避難民は数百万人規模で脆弱(ぜいじゃく)な境遇に遭遇しているとする国際移住機関(IOM)の報告にも触れた。

ウクライナの現状は医療施設へ行くことすら命を失いかねないことになる状況にたびたびつながると指摘。説明することが非常に困難でもある人間性を失っている水準にあるとし、「この状況を理解することも、この状況のなかを住民がどうしのいでいるのかを想像することさえ非常に難しい」と憂えた。

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