墓地に遺体収容しきれず、「完全な虐殺」 ウクライナ北部市長

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ウクライナ北部チェルニヒウの市長が共有した動画の静止画像/From Telegram

ウクライナ北部チェルニヒウの市長が共有した動画の静止画像/From Telegram

(CNN) ウクライナ北部チェルニヒウの市長は24日までに、ロシアの猛攻で市民が犠牲になり、市内の墓地では全ての遺体を収容できない状況だと明らかにした。

アストロシェンコ市長が公開した動画には、がれきの散乱した道路沿いに激しく損傷した建物が並ぶ様子が映っている。まだ炎が上がっており、厚い煙が空気中に充満している。

CNNは動画の撮影場所を確認し、内容を検証した。映像では、4週間前に始まったロシアの侵攻で特に激しい砲撃を受ける同市の様子が地上から広範囲にわたって確認できる。

映像内でアストロシェンコ氏は市内を車で回りながら、「市の墓地では死者をすべて収容できないため、通常より長く遺体安置所や冷凍施設に保管している」と説明。「しばらく使われていなかった古い墓地に人々を埋葬する対応を取っている」とも述べた。

動画の撮影者に何人が亡くなったかを聞かれ、市では集計していないものの、検察当局が全てのケースに対応すると述べる場面もある。

市東部の通りを車で走る際には、アストロシェンコ氏はぼろぼろになった看板や、屋根が吹き飛んだり倒壊したりした住宅を目の当たりにして「この一帯を見てほしい。破壊し尽くされている。完全な虐殺が行われたことがはっきりと分かる」と語っている。

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