米ロ首脳会談、行われない公算大 米政権高官
(CNN) 米政権高官は21日、記者団に対し、バイデン大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談は行われない公算が大きいとの見通しを示した。ロシアが対ウクライナ軍事行動に踏み切る可能性が高いことを示す諜報(ちょうほう)や現地の情報を踏まえた判断だという。
ホワイトハウスのサキ報道官は20日、バイデン氏がブリンケン国務長官とロシアのラブロフ外相の24日の会談の後、どこかの時点でプーチン氏と会談することに「原則」合意したと発表。会談の条件として、ロシアがウクライナにこれ以上侵攻しないことを挙げていた。
この当局者は、会談が有意義でウクライナ危機に有益な影響をもたらす可能性があると判断した場合、バイデン政権がプーチン氏との関与を進める用意はあるが、ロシアのさらなる軍事行動を示す諜報から首脳会談の開催は不可能になるだろうと語った。
この当局者はさらに、ウクライナの北方、東方、南方での状況を基にすると、ロシアは引き続き軍事行動の準備を進めており、今後数時間または数日内に実行する可能性が高いと説明。「ロシアが明らかに軍事行動を起こしそうな状況で、軍事行動を起こさないことを前提にした会談を約束することはできない」と述べた。