ウクライナ内相が避難、前線視察中に迫撃砲攻撃に遭遇

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前線視察中のデニス・モナスティルシキー内相(左)=19日/Timothy Fadek/Redux for CNN

前線視察中のデニス・モナスティルシキー内相(左)=19日/Timothy Fadek/Redux for CNN

(CNN) 親ロシア派武装勢力が拠点を築きウクライナ軍との衝突が続く同国東部で19日、前線視察中のデニス・モナスティルシキー内相が迫撃砲攻撃に遭遇し、避難を強いられる緊迫した場面があった。

負傷者はいなかった。視察にはCNN取材班や他の記者が同行していた。砲撃を受けた直後、内相は記者団との会見に臨んだが、数百メートル離れた先に約12発の迫撃砲が着弾する状況ともなった。

現場を立ち去る前、内相はCNNの取材に応じ、周辺に配置される軍兵士と言葉を交わしたが、非常に勇敢な士気を示し、全員がどのような事態の展開にも準備していたと説明。

記者団に対し目的地へ車で向かう際、砲撃音が聞こえたらその都度止まり、地面に伏せなければならなかったとも述べた。

この後、クラマトルスクで記者会見し、ロシア軍の軍事顧問がウクライナ東部での戦闘に果たしている役割について「我々の領土に沿ってロシア軍が前進しているとの情報がある」と主張。

また、ロシアの民間軍事企業「ワグネルPMC」の一部要員がウクライナの領土に侵入したとの情報もあり、目的は領土内での妨害工作と断じた。ワグネルはウクライナ東部の親ロシア派武装勢力との関係が取り沙汰され、リビアやシリアを含めた外国での活動も指摘される。

ウクライナ軍は東部情勢の近況について、軍と武装勢力が接触する地帯で過去2日の間、軍の陣地に対する重火器使用の発砲などが急増していると報告。ウクライナ国防省によると、現地時間19日午後5時までに武装勢力などによる停戦合意の違反行為が70件起きたとした。うち60件で東部地域の和平プロセスを盛り込んだミンスク合意で禁じられた兵器が用いられたと説明した。

同省によると、19日に起きた衝突でウクライナ軍兵士2人が死亡、4人が負傷した。

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