ロシアの兵器群、ウクライナ国境に続々集結 動画投稿から配備状況を分析

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ロシア軍増強、動画投稿から配備地点を分析

(CNN) ロシア軍は依然としてウクライナとの国境近くでの軍備増強を急いでいる。黒海には潜水艦や水陸両用艦が配備され、ウクライナ北東部近くには短距離弾道ミサイル、戦車、榴弾(りゅうだん)砲といった多様な兵器が集結している。

CNNはこれらの軍備の動きをとらえたソーシャルメディア上の動画を本物と確認。それぞれの地点を割り出した。ただこのほかにも、把握できていない配備が多数存在する公算が大きい。

これらの動画は公的情報源によるものもあるが、大半は動画アプリ「TikTok(ティックトック)」や動画サイト「ユーチューブ」に投稿された映像。ネット情報を検証する専門家が分析したその内容は、多くは衛星画像によっても補完されている。

まずロシア西部ベルゴロド近くで、車両の移動が確認できる。現地に近い国境を越えた先には、ウクライナの主要都市ハリコフがある。

同地域での軍備増強の証拠となる多数の動画について、CNNは国境から約24キロの村で撮影されたものだと突き止めた。アップされたのは13日で、複数の戦車が現地を移動する様子が映っている。

このほか、夜間に人々が沿道で見守る中、何台もの戦車が道路を走行する動画も公開されている。

  
      

一方ロシア南西部のボロネジには、戦車や歩兵戦闘車が多数集結。過去数日間で列車から撮影した動画にはこれらの車両が配備されている様子が映っている。専門家の分析によればロシア軍第1守備隊の戦車部隊だという。

前出のベルゴロドなどウクライナ国境近くにヘリコプターが到着する動画も増えている。これらの機体は侵攻が始まった場合、地上軍を援護する重要な役割を担う可能性がある。

また特に懸念されているのが、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を積載した車両の移動だ。これらの車両が集まる様子が過去数週間、ロシア西部の各地で確認されている。

武力衝突が起これば、これらのミサイルはウクライナ軍の司令部などを狙った攻撃に使用される公算が大きい。ミサイルの射程は最大402キロで、最近の衛星画像からもその存在が確認されている。

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