米英仏中ロが共同声明、「核兵器のない世界」への協力を約束

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中国・北京で開催された核兵器不拡散条約(NPT)の会議=2019年1月30日/Thomas Peter/Pool/AFP/Getty Images

中国・北京で開催された核兵器不拡散条約(NPT)の会議=2019年1月30日/Thomas Peter/Pool/AFP/Getty Images

香港(CNN) 核兵器を保有する米国と英国、フランス、中国、ロシアの5カ国は3日、共同声明を発表し、核兵器のない世界へ向けて協力することを約束した。この5カ国は国連安全保障理事会の常任理事国でもある。

共同声明では、核戦争には勝者はおらず、決して戦ってはならないと指摘。核兵器の使用は広範囲に影響が及ぶとして、5カ国は核兵器が存在し続ける限り、核兵器の使用は防衛や侵略の抑止、戦争の抑止のために使われるべきであることを確認するとした。

共同声明はまた、核保有国間の紛争抑止の重要性を強調し、そうした取り組みが最も重要な責任であると述べた。

世界では大国間の緊張が過去数十年にみられなかったような高まりを見せている。欧州ではロシアがウクライナ国境付近に大軍を集結させており、米英仏は警戒を強めている。アジアでは中国が台湾周辺で軍事活動を活発化させており、中国と、米国と米国の太平洋地域の同盟国との間で緊張が高まっている。

5カ国はすべての国々に対し、世界の究極の目標である核兵器のない世界へ向けた軍縮の進展に、より貢献する安全保障環境の醸成を呼び掛けた。

5カ国は、1970年に発効した核不拡散条約(NPT)に対する支持も約束した。NPTは締約国に対し、近い将来の核開発競争の停止と核軍縮に関連した効果的な措置に関する誠実な交渉を行うことを義務付けている。

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