日本の子どもの自殺、過去最多に

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制服姿で下校する日本の小学生たち/Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

制服姿で下校する日本の小学生たち/Stanislav Kogiku/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

東京(CNN) 日本の児童や生徒による自殺の数が昨年度、過去最多となっていたことが15日までに分かった。文部科学省が明らかにした。

同省の13日の発表によれば、昨年度自殺した児童・生徒は415人と、1974年に統計を取り始めてから最多となった。

NHKは自殺の原因について、家庭の問題や学業不振、他の子どもたちとの関係や病気など多岐にわたると報道。半数以上は理由が明らかになっていないとした。

自殺した子どもの数は前年の317人から31%増えた。

文科省児童生徒課の江口有隣課長はNHKの取材に答え、子どもの自殺の増加について「極めて憂慮すべき状況」との認識を示した。

文科省は全国の小中学校と高校、特別支援学校を対象にした調査を毎年行い、自殺、いじめ、不登校のデータをまとめている。

13日の報告では、学校を30日以上欠席した小中学生が19万人を超えたことも分かった。これも過去最多で、前年から約8%増えた。

江口氏はNHKに対し「結果からはコロナ禍による学校や家庭の環境変化が子どもの行動に大きな影響を与えていることがうかがえる」と指摘。「SOSを発信しやすい取り組みを進めるとともに、登校できない子どもの学びの保障に努めたい」と述べた。

コロナ禍での封鎖措置がどれだけ欠席の増加に結び付いたかは不明。日本の小中学校は昨年3月から5月末にかけて一斉休校となった。

NHKによると、今回の調査では感染を回避するため30日以上休んだ人数も集計され、小中学生と高校生で合わせて3万人余りに上った。

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