英下院、中国のウイグル族処遇をジェノサイドと認定

中国のウイグル族への弾圧に対してウイグル族への支持を示す人々=2020年10月8日、ロンドン/Hasan Esen/Anadolu Agency via Getty Images

中国のウイグル族への弾圧に対してウイグル族への支持を示す人々=2020年10月8日、ロンドン/Hasan Esen/Anadolu Agency via Getty Images

ロンドン(CNN) 英下院は22日、中国新疆ウイグル自治区で進行中の弾圧をジェノサイド(集団殺害)と認定する決議を全会一致で可決した。ウイグル族などのイスラム系少数民族に対する中国の行為については、既に米政府やカナダ、オランダの議会がジェノサイドと認定している。

中国は新疆各地の施設にここ数年で最大200万人を収容したと批判されており、生存者は洗脳や拷問、レイプ、強制労働を含む広範な虐待の被害を訴えている。一方、中国政府はこのシステムについて、地域の治安確保に不可欠な職業訓練および脱過激化のプログラムだとして擁護してきた。

英下院はこの日の審議を経て、「新疆ウイグル自治区における大規模な人権侵害および人道に対する罪」を非難する拘束力のない決議を可決した。

労働党のヤスミン・クレシ議員は「本日の投票を転換点とする必要がある。新疆で起きている虐待の規模はいまだ誰も否定できていない」と指摘。「こうした虐待が続く中で英政府が中国との通商関係深化を模索することなど考えられない」と述べた。同議員は英中議員連盟のメンバーでもある。

動議を提出した保守党のヌスラト・ガニ議員は、「ジェノサイドという言葉を誤用することがあってはならないが、それが妥当な場合にこの言葉を使うのを怠ってもならない」としている。

ガニ氏はまた、政府がジェノサイドは管轄権のある裁判所だけが決定できるとの立場を示している点に触れ、「裁判所へのすべてのルートが中国によって阻まれている」とも指摘した。

今回の措置は英政府の政策に実質的な影響を及ばさない公算が大きいが、英中関係に打撃を与えるのは確実だ。新疆問題をめぐる制裁の応酬や、中国が旧英植民地の香港で民主主義を制限したことを受け、英中関係は既に大きくきしんでいる。

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