「英女王の膝で首を押さえつけられたメーガン妃」 シャルリー・エブド風刺画が物議

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英エリザベス女王とメーガン妃を描いたシャルリー・エブドの風刺画が物議を醸している/Carl Court/Getty Images

英エリザベス女王とメーガン妃を描いたシャルリー・エブドの風刺画が物議を醸している/Carl Court/Getty Images

(CNN) フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」が、英エリザベス女王の膝(ひざ)で首を押さえつけられたメーガン妃の風刺画を表紙に掲載して物議をかもしている。

この風刺画は、米ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官の膝で首を押さえつけられ、「息ができない」と訴えて死亡した事件を思い起こさせる。

メーガン妃は数日前、夫のヘンリー王子とともに米国でインタビューに応じ、息子のアーチー君の肌の色が潜在的な問題として英王室内で話し合われていたと訴えるなど、衝撃的な告白を行っていた。

肌の色に言及したのが誰だったのかについて夫妻は明らかにしなかったが、エリザベス女王でも夫のフィリップ殿下でもなかったとは語っていた。

この風刺画は13日に掲載された/Charlie Hebdo
この風刺画は13日に掲載された/Charlie Hebdo

今回の風刺画は13日に発行されたシャルリー・エブドに掲載された。タイトルは「なぜメーガンはバッキンガムを去ったのか」。地面に倒れて女王の膝で首を押さえつけられた姿のメーガン妃の口からは、「なぜならもう息ができなかったから!」というセリフが飛び出している。

これについて人種の平等を訴えるシンクタンク「ラニーミード・トラスト」の代表は、「どこから見ても間違っている」と酷評し、「これは境界を押し広げることにもならないし、誰かを笑わせることも、人種差別に挑むこともできない」とツイートした。

英王室もヘンリー王子夫妻も、シャルリー・エブドの風刺画に関してコメントしていない。

シャルリー・エブドは1970年創刊の週刊紙で、政治家や有名人、宗教シンボルに対する挑発的な風刺画で知られる。イスラム教の預言者ムハンマドを描いた風刺画を掲載したこともあり、2015年には男2人に襲撃されて12人が死亡、11人が負傷していた。

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