ウガンダ「神の抵抗軍」幹部に有罪判決、遺族「生涯刑務所に」

ドミニク・オングウェン被告=2016年12月6日、国際刑事裁判所/PETER DEJONG/ANP/AFP/Getty Images

ドミニク・オングウェン被告=2016年12月6日、国際刑事裁判所/PETER DEJONG/ANP/AFP/Getty Images

(CNN) オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は4日、子ども兵からウガンダの反政府武装勢力「神の抵抗軍(LRA)」の幹部になったドミニク・オングウェン被告に対し、戦争犯罪で有罪判決を言い渡した。

被告は2000年代前半の残虐行為めぐり70の罪に問われており、ICCはこのうち61の罪につき有罪と判断した。罪状には殺人や拷問、奴隷行為、レイプ、強制妊娠などが含まれる。

ウガンダ北部では02年から04年にかけて、LRAの指導者ジョゼフ・コニー容疑者が武装闘争を展開し、多数の犠牲者を出した。同容疑者は逃走中。

今回の事案は、被告が同じ戦争犯罪の加害者でも被害者でもあるというICC初の例となった。弁護団によると、オングウェン被告自身、子どものころ学校に向かう途中でLRAに拉致される被害に遭ったという。

オングウェン被告は裁判で、14歳の時にLRAの戦闘員によって自宅から拉致されたと証言した。

検察は公判で「本件で多くの証人が証言した体験は、別の状況ではドミニク・オングウェン自身の体験であった可能性もあり、この点にある種の逆説があると考えられるかもしれない」と指摘した。

そのうえで「だが、これは犯罪を犯しても免責されると予想する理由にはならない。我々は自分がどのように行動するか選択でき、その選択が殺害やレイプ、奴隷行為である場合には、責任を問われるものと予想しなければならない」としている。

ジョブソン・オボルさん(42)は今回の判決について、「正義と呼ばれる何かの存在を思い出させてくれた」と語った。オボルさんは1999年、乗っていたバスがLRAの待ち伏せ攻撃を受け、自身は生き延びたものの父を失った。

両親と4人のきょうだいを失ったミリセント・アヨトさん(38)は「有罪判決で少し気持ちは和らいだが、失った命は戻らない」「裁判所は彼を生涯刑務所に閉じ込めてほしい」と話した。

同裁判所のローマ規程によると、裁判所はオングウェン被告に対し最大30年の禁錮刑を言い渡すことができる。一定の条件では終身刑の宣告も可能となるが、死刑の規定はない。

裁判は2016年に開始し、4095人の犠牲者に参加の権利が与えられた。ICCの主任検察官はこれまで109人の証人と専門家を出廷させた。

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