ウガンダ大統領選直前に野党候補再び逮捕、陣営メンバーも 関係者

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ボディーガードが死亡した後に党本部で演説を行うボビ・ワイン氏/Sally Hayden/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

ボディーガードが死亡した後に党本部で演説を行うボビ・ワイン氏/Sally Hayden/SOPA Images/LightRocket/Getty Images

(CNN) ウガンダ大統領選の野党候補ロバート・キャグラニ氏が12月30日、同国中部で選挙陣営のメンバーとともに逮捕された。公式ツイッター上で関係者が明らかにした。同氏は10月にも新型コロナウイルス対策の規則違反を理由に逮捕されていた。

同氏はウガンダの有名ポップ歌手で「ボビ・ワイン」の名で知られる。2017年に政界入りし、19年に今回の大統領選への立候補を正式に表明した。

関係者はツイートで「ボビ・ワインと選挙陣営の全メンバーがカランガラで逮捕された。メディアは遮断された」と述べた。

今回の逮捕に関してこれ以上の詳細は明らかになっていない。

ワイン氏は今月14日に行われる大統領選で、30年以上にわたり政権の座にある現職のムセベニ大統領に挑む。

ウガンダでは昨年11月、選挙集会で新型コロナウイルス対策の規則に違反したとしてワイン氏が前月に逮捕されたことをきっかけに抗議デモが発生し、少なくとも45人が死亡。これ以降、ワイン氏はムセベニ氏を人権侵害に関与した独裁者と批判してきた。

ワイン氏によると、12月27日には軍警察のトラックが故意に同氏のボディーガードをひいて死亡させた。このボディーガードはジャーナリストを病院に連れて行くところだった。ウガンダ軍報道官は、ボディーガードを狙ったわけではないとしている。

先月、CNNのインタビューに応じた「ボビ・ワイン」ことロバート・キャグラニ氏(右)/CNN.com
先月、CNNのインタビューに応じた「ボビ・ワイン」ことロバート・キャグラニ氏(右)/CNN.com

ワイン氏はCNNとの先月のインタビューで、ここ数週間で2回殺されかけたと説明。選挙実施を前にウガンダ政府の責任を問うよう国際社会に促した。

当局は新型コロナウイルス拡散の抑制には行動制限が必要だとしているものの、これについて野党関係者やその支持者からは、選挙活動を制限するための口実との指摘が出ている。

国連の人権専門家は12月29日、大統領選を前にした暴力の発生に深刻な懸念を表明。当局に対して「野党勢力や市民社会のリーダー、人権派の逮捕、拘束、司法上の嫌がらせをやめる」よう求めた。

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