北朝鮮軍、海上越境の韓国政府職員を射殺か

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延坪島の近くを航行する船=2020年6月/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images

延坪島の近くを航行する船=2020年6月/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images

ソウル(CNN) 韓国政府は24日、黄海上にある南北朝鮮の海上の軍事境界線にあたる北方限界線を越えて北朝鮮側の海域に入った韓国海洋水産省所属の職員が北朝鮮軍の銃撃を受け、死亡したと報告した。

韓国軍合同参謀本部の幹部によると、この職員は今月21日に北方限界線近くに位置する韓国・延坪島から南へ1.9キロ離れた海域で行方不明となった。

韓国の諜報(ちょうほう)によると、職員が北方限界線を越えた後、北朝鮮側が発砲を始めて殺害。その後に遺体を焼却したともいう。

韓国軍は声明で「北朝鮮側の蛮行を強く非難する」と主張し、今回の行動に関する説明と共に銃撃などに関与した当事者の処罰も求めた。

南北朝鮮間の関係はこのところ緊張感が増しており、北朝鮮は今年6月、韓国との通信網を最初に切断し、その後には韓国に近い開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所を爆破する措置にも出ていた。

韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は北朝鮮への接近策を近年進め、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の首脳会談も複数回実現させたが、大きな関係改善には至っていない。

関係悪化は、金委員長の実妹である金与正(キムヨジョン)氏が北朝鮮指導部内でより強い発言権を持つ要職に就いた後、目立つ格好ともなっている。

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