米大使館周辺にロケット弾8発、イラク軍の兵士1人負傷 バグダッド

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在イラク米大使館。首都バグダッドを流れるチグリス川をはさんで撮影された=2020年1月/AHMAD AL-RUBAYE/AFP/AFP via Getty Images

在イラク米大使館。首都バグダッドを流れるチグリス川をはさんで撮影された=2020年1月/AHMAD AL-RUBAYE/AFP/AFP via Getty Images

バグダッド(CNN) イラク軍などによると、首都バグダッドの米大使館周辺に20日夜、ロケット弾8発が撃ち込まれ、イラク軍の検問所付近で兵士少なくとも1人が負傷した。

軍によると、ロケット弾の大半は米大使館近くの住宅地に着弾し、複数の建物や車両が損壊した。

米大使館は、敷地内で小規模な被害が出たものの死傷者はいないと発表する一方、付近の住宅地で複数の市民が負傷した可能性があると指摘。外交施設に対するこのような攻撃は国際法違反だとして、イラク当局に再発防止と犯人の処罰を求めた。

現場は大使館や政府機関が集まり、厳重な警備が敷かれている「グリーンゾーン」の一角。イラク大統領府の報道官は、「グリーンゾーンを狙った攻撃は罪のない市民の命や財産を危険にさらすテロ行為だ」「外国公館への攻撃はイラクの国際的評価と外交関係を損なう」と非難した。

米大使館はフェイスブックを通した声明で、ロケット攻撃により館内に配備された迎撃システムが作動したと述べた。現地で迎撃を目撃したとの情報もあり、ソーシャルメディア上の動画にはグリーンゾーン上空に発射された曳光(えいこう)弾が映っていた。

グリーンゾーンは安全地帯とされているが、米軍駐留に抗議する勢力から繰り返し攻撃を受けてきた。先月17日にはロケット弾7発が撃ち込まれ、子ども1人が死亡したほか5人が負傷した。トランプ米政権はこの直前、来年1月15日までにイラクとアフガニスタンに駐留する米軍の規模をそれぞれ約2500人まで削減すると発表していた。

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