ジョンソン英首相、イングランドのロックダウンを発表 今月5日から4週間
(CNN) ジョンソン英首相は10月31日夜の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大を抑えるためにイングランド全域でロックダウン(都市封鎖)措置を再導入すると発表した。
週明けに議会で採決にかけ、11月5日から12月2日までの予定で厳しい制限をかける。レストランやパブ、美容室やスポーツジムなど、生活に不可欠な分野を除いた多くの事業所を営業停止とする。ただし学校や大学、公園は閉鎖しない。
外出が許されるのは通学、在宅勤務が不可能な場合の通勤、食料品の買い出し、健康上の用件、世帯内あるいは別世帯の1人との運動や野外レクリエーションのみ。不要不急の移動を控えるよう呼び掛け、外国へ出張した場合は帰国後の隔離ルールを徹底する。
ロックダウンの対象はイングランドのみで、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドには適用されない。
ロックダウン計画は当初、2日発表の予定だったが、30日夜に複数の国内紙が報じたため、ジョンソン氏は31日午後の閣議を経て発表に踏み切った。同氏はかねてロックダウン再導入の事態は避けたいと話す一方、可能性を否定してはいなかった。
英国では31日に新たな感染者2万1915人、死者326人が報告され、これまでの合計は感染者101万1660人、死者4万6555人に達した。イングランドの住民に対する感染者の割合は7月の時点で2300人に1人だったが、10月初めには200人に1人、現在は100人に1人になったと推定される。
欧州では先週、フランスとドイツも相次いでロックダウンを発表した。ベルギーのデクロー首相も医療崩壊を防ぐために1日夜から6週間のロックダウンに入ると発表した。