香港警察、学生活動家4人を逮捕 SNSで「国家分裂」唱えた疑い

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香港で、中国が導入した国家安全維持法(国安法)に基づく初の逮捕者が出た/Billy H.C. Kwok/Getty Images AsiaPac/Getty Images

香港で、中国が導入した国家安全維持法(国安法)に基づく初の逮捕者が出た/Billy H.C. Kwok/Getty Images AsiaPac/Getty Images

香港(CNN) 香港警察は29日、ソーシャルメディア上で国家分裂を唱えたとして、学生主導の独立派団体のメンバー4人を香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで逮捕した。

国安法が今月1日に中国によって導入されて以来、同法に基づく逮捕は初めて。同法は国家分裂に加え、政権転覆やテロ、外国勢力との共謀を犯罪行為と規定している。

警察によると、今回逮捕されたのは16~21歳の男3人と女1人。

警察は摘発対象となった団体や個人の名前を公表していないが、政治団体「学生動源」はフェイスブックで、元代表の鍾翰林氏ら同団体のメンバーが逮捕者に含まれていると明らかにした。

学生動源は国安法の導入を理由に、香港での活動を停止すると発表したものの、ソーシャルメディアのページは削除しておらず、海外の活動家が取り組みを継続すると述べていた。

警察報道官は29日の記者会見で、同団体が「香港独立を掲げる新党の設立についてソーシャルメディアに投稿した」と説明。「インターネット上で犯罪が実行された場合であっても、我々には法を執行する義務がある」「サイバー空間なら犯罪を犯しても責任を問われないなどと考えてはならない」と述べた。

警察によると、4人は国家分裂について定めた同法20条と21条に基づき取り調べを受けている。同法によると、「重大な性質」の国家分裂行為に及んだ者は10年以上の懲役または終身刑を言い渡される可能性がある。比較的軽い性質の違反行為については、3年以上10年以下の懲役と規定している。

学生動源は26日、「中国ナショナリズムに対抗して、香港ナショナリズムを構築しよう」と題した投稿を発表。フェイスブック上のページや「香港学生動源米国支部」の加入申込書へのリンクを貼っていた。

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