民主活動家の羅冠聡氏、香港を出国

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香港の元議員で民主活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏が香港から出国したことがわかった/ISAAC LAWRENCE/AFP/AFP/Getty Images

香港の元議員で民主活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏が香港から出国したことがわかった/ISAAC LAWRENCE/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 香港の元議員で民主活動家の羅冠聡(ネイサン・ロー)氏が2日、香港から出国したとフェイスブックを通じて発表した。中国政府による「香港国家安全維持法」の制定を受け、国際舞台で抗議活動を続けるために香港を離れたと説明している。

羅氏は自身の居場所や状況については多くを語らない方針で、現在の滞在先も明らかにしていない。いつ香港に戻るかも分からないとしている。

羅氏は、香港の中心部を2カ月あまりにわたって閉鎖させた2014年の民主化運動の指導者の1人だった。

2016年には議員に選出されたが、中国政府の介入を受けた香港の裁判所の命令で、資格を剥奪(はくだつ)されていた。

香港国家安全維持法は、香港の自治権や市民の自由を奪うものだとして非難の的になった。これに対して中国政府は、不穏な動きを抑制し、本土による統治を維持するためには必要だと論じている。

香港の著名活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は同法の可決が伝えられた直後に、自らが2016年に創設した政党「デモシスト(香港衆志)」を離脱すると表明。同党の幹部だった周庭(アグネス・チョウ)氏もこれに続いた。

ウォン氏などの活動家は、昨年夏に民主化要求デモが拡大して以来、外国の外交官と会ったり、米議会で証言したりするなどの活動を行っていた。

羅氏は同法が施行された後、ビデオ会議を通じて米議会委員会の公聴会で証言していた。

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