コンゴのエボラ熱、最後の患者が退院 終息宣言近付く

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コンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱による最後の患者が退院した/WHO/Twitter

コンゴ民主共和国(旧ザイール)でエボラ出血熱による最後の患者が退院した/WHO/Twitter

(CNN) アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)で、エボラ出血熱のため入院していた最後の患者が退院した。世界保健機関(WHO)が明らかにした。これで2018年8月に始まった同国のエボラ熱流行は、終息宣言に近づいた。

WHOの発表によると、女性患者は流行の震源地だった北キブ州のベニにある治療施設を3日に退院した。

WHOアフリカ支部は3日、医師や看護師が女性患者と一緒に歌ったり踊ったりしている動画をツイッターに投稿した。病院には大勢の人が集まって女性の退院を祝った。

この患者との接触があった46人については、まだ健康観察を続けているといい、WHOは「まだコンゴのエボラは終わっていない。今後数週間は警戒を続けなければならない」と言い添えた。

今回の流行による死者は推定2226人に上った。1976年にエボラ熱のウイルスが発見されて以来、コンゴで流行が起きたのはこれで10回目だった。

20カ月にわたった流行は、北キブ州とイトゥリ州の武力衝突によって事態が悪化。医療従事者が命を落とすこともあった。

エボラ熱は、2014~16年に西アフリカで起きた流行によって少なくとも1万1300人が死亡した。今回のコンゴでの流行による死者は、これに次いで2番目に多かった。

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