ロヒンギャの虐殺停止、ミャンマーに求める ICJが暫定措置

ICJで開かれた公聴会をテレビで見るロヒンギャ難民ら=12月、バングラデシュ/Allison Joyce/Getty Images

ICJで開かれた公聴会をテレビで見るロヒンギャ難民ら=12月、バングラデシュ/Allison Joyce/Getty Images

(CNN) オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は23日、ミャンマー政府に対し、同国で迫害を受けている少数派イスラム教徒ロヒンギャに対するジェノサイド(大量虐殺)行為を停止するよう求める暫定措置を発表した。

この問題では、ミャンマーが大量殺人や強姦(ごうかん)、集落の破壊などを通じてロヒンギャをせん滅する目的で「ジェノサイド行為」を行ったとして、西アフリカの小国ガンビアがICJに訴えを起こしていた。

今回の暫定措置は、ジェノサイドに関する裁判が行われる間、ロヒンギャに対する新たな迫害行為を禁止するためのもの。ジェノサイド自体の訴えについて判決が下るまでには、あと数年かかる可能性もある。

ICJは裁定の中でミャンマーに向け、その権限の下であらゆる措置を講じ、ロヒンギャへの迫害を停止しなくてはならないと表明。具体的にはロヒンギャに対する「殺害、心身に深刻な傷をもたらす行為、意図的に様々な条件を課して集団の破壊をもくろむ行為、出生の防止を目的とした措置の実施」などを禁止した。

またミャンマー軍に対して、いかなるジェノサイド行為にも踏み切らないことを保証し、そうした行為の計画や扇動も決して行わないことを確約しなくてはならないとした。

ICJによる裁定は最終的かつ拘束力を有するが、ミャンマー側に措置の実行を強制するものではない。

ミャンマーの民主化指導者としてノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチー国家顧問は昨年12月、自らICJの公聴会に臨み、同国の軍隊がジェノサイドを目的に行動したとの主張について「不完全で誤解を招くものだ」との認識を示していた。

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