豪南東部大荒れ、砂嵐にゴルフボール大のひょうも
(CNN) オーストラリア南東部は19日から20日にかけ、大規模な砂嵐に続いてゴルフボール大のひょうが降るなど、大荒れの天気に見舞われた。
首都キャンベラでは20日午後に直径5センチほどのひょうが降った。
ひょうは約15分続き、地面を覆いつくした。木の枝から葉がちぎり取られ、ガラス窓が割れるなどの被害が出た。

連邦議会議事堂にも巨大なひょうが降り注いだ=20日、キャンベラ/Rohan Thomson/Getty Images
市内に住む男性が傷付いたオウムを見つけて獣医に駆け込むと、ほかにも次々と鳥が運ばれてきたという。
豪気象当局によると、ひょうをもたらした前線はその後北東の沿岸部方面へ移動。シドニーなどに強風や大粒のひょう、豪雨の予報が出た。
南東部ニューサウスウェールズ州ではこれに先立ち、19日夕方に大規模な砂嵐が発生した。

ニューサウスウェールズ州の町を襲う砂嵐/Trudie Varcoe
10階建てのビルを超える高さの砂煙が州中部の町を次々に襲った。住民らの話によると、嵐の接近に伴って空がオレンジ色に染まり、やがて真っ暗になったという。
同州では2017年から続く深刻な干ばつで土が乾ききっているところへ、30メートル近い強風が吹いたのが原因とみられる。
州中部は16日も大規模な砂嵐に見舞われていた。20日夜には雨が降ったものの、干ばつが収まる気配はなく、砂嵐の発生は今後さらに増えるとの懸念が指摘されている。