北朝鮮、米国が非核化交渉で「欺いた」 時間の無駄と切り捨て

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北朝鮮の金桂寛・元外務省第1次官は、ベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談のような交渉方式には関与しないと述べた/Carl Court/Getty Images

北朝鮮の金桂寛・元外務省第1次官は、ベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談のような交渉方式には関与しないと述べた/Carl Court/Getty Images

(CNN) 北朝鮮の金桂寛・元外務省第1次官は11日、米国との非核化協議に触れ、ベトナム・ハノイで米朝首脳会談が実現した昨年のような交渉方式には今後関与しないとし、北朝鮮は米国が欺いたと判断しているとの考えを示した。

北朝鮮の国営メディアが伝えた英語の声明で表明した。非核化交渉でほとんど進展がない中、米国は過去の18カ月間を浪費したと主張。北朝鮮にとっても無駄な時間だったと切り捨てた。

米朝関係ではトランプ米大統領が最近、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の誕生日を祝福する書簡を送ったことが判明。非核化交渉が停滞する中で外交的接触の再開を狙ったものと受けとめられているが、金桂寛氏の今回の声明は書簡に冷や水を浴びせる形ともなった。

同氏は、金委員長はトランプ氏に個人的な好意を抱いているが、字義通りあくまで「個人的なもの」と指摘。「北朝鮮の中心的な核関連施設と国連の経済制裁の解除の交換を我々が提案したようなベトナムでの交渉方式は今後決してないだろう」とも強調した。

また、トランプ氏の金委員長への誕生日のメッセージに関連して、韓国は米朝間の仲裁者の役割を再び担うことを試みていると非難。

このメッセージについては、ワシントンで8日にトランプ大統領と短時間面会した韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長が明かし、文在寅(ムンジェイン)同国大統領が金委員長へ伝えるようトランプ氏から託されたと明かしていた。

金桂寛氏は、北朝鮮は誕生日に関するトランプ氏のあいさつは既に受け取っていると説明。米朝首脳間の個人的な関係に干渉する韓国はさしでがましいとも突き放した。

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