タイ国王のもう1人の配偶者、「野心」理由に称号や地位剥奪

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タイ国王、王妃以外の配偶者から称号剥奪

(CNN) タイ王室は21日、ワチラロンコン国王が王妃とは別の女性に与えていた配偶者の称号や地位、軍の階級を剥奪(はくだつ)したと発表した。この女性の「不忠実」を理由としている。称号は3カ月前に与えられたばかりだった。

国王は今年7月28日、陸軍看護師だったシニーナート・ウォンバジラパクディさん(34)に、高貴な配偶者の称号を与えていた。この称号を与えられる女性はほぼ100年ぶりだった。

しかし王室の発表によれば、シニーナートさんは王妃と同等になりたいという「野心」のために、全ての称号や地位を剥奪された。

発表によると、シニーナートさんは国王の妻のスティダー王妃の戴冠を妨害しようと試み、代わりに自分にその役割を与えるよう求めていたとされる。

国王はシニーナートさんの態度を変えさせる目的で7月に高貴な配偶者の称号を与えたが、その後も越権行為は続き、国王の許可なく王室の伝統に反する行動を続けたという。

王室はこれを「国王への恩義や礼節を欠く行為」と形容し、「王室に使える職員間の分断を引き起こし、国民の誤解を招いた」と説明、「国家と君主に対する破壊行為に相当する」と位置付けて、シニーナートさんの地位や階級を剥奪した。

タイの国営放送PBSによると、シニーナートさんは国王の警護部隊に所属していた元陸軍看護師で、少将の階級を与えられていた。陸軍時代は密林での戦闘やパイロットとしての訓練も受けていたという。

ワチラロンコン国王は5月の戴冠式を前にスティダーさんとの結婚を発表。スティダーさんが正式な配偶者として王妃になった。ワチラロンコン国王の結婚はこれで4度目。

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