トランスジェンダーの女性に在留特別許可、日本で初

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日本政府が東南アジア出身のトランスジェンダーの女性に在留特別許可を付与した/Alessandro Di Ciommo/NurPhoto via Getty Images

日本政府が東南アジア出身のトランスジェンダーの女性に在留特別許可を付与した/Alessandro Di Ciommo/NurPhoto via Getty Images

東京(CNN) 日本で不法滞在状態となっていた東南アジア出身のトランスジェンダーの女性(58)に、このほど国の在留特別許可が付与された。弁護士によると、日本でトランスジェンダーの女性に在留特別許可が認められたのは初めて。

弁護士によると、在留特別許可は通常、日本人と結婚した外国人に付与される。

今回在留特別許可が認められた女性は26年前から日本に不法滞在するようになり、2002年からはパートナーと同居していた。

パートナーは2016年5月、同性のパートナー関係を証明する公正証書を作成することによって女性の在留資格を得ようとした。しかし日本の法律では同性婚が認められておらず、トランスジェンダーもほとんど認められないことから、この時はうまくいかなかった。

だが今年8月14日になって、女性の在留特別許可が認められた。もしも女性がシングルだったらこのビザは付与されなかったかもしれないが、パートナーとの関係の真実性を政府が考慮したと弁護士は推測。同性婚のカップルに対する法的な保護強化に向けた大きな1歩になり得ると評価している。

日本では今年2月に13組が日本政府を相手取り、同性婚の合法化を求める訴えを起こしている。

国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチは、日本ではトランスジェンダーに対する差別がまかり通っているとして非難していた。

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